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Journal | 2020.05.27 Tokyo Japan

コロナ禍により続いた、49日間の在宅生活が終わりを迎えた。
 平時の1日のサイクルから突如引き離されたことに戸惑い、新たなリズムをもとめた在宅生活のはじまりの数日が思い出される。
 ある時刻に、いつも居ることのない場所に佇むと、眠っていた感覚が静かに呼び起こされるように思える。外出自粛期間中に、仕事の合間の日課としていた散歩では、陽の傾きや微かな風向きの変化、雨が降り出す前の匂いなどを、様々に感じることができた。
 近代以降の時間の観念を、客体として物象化された、量的に計測可能なグリッドとして、共同体の成員の、依存関係を成り立たせる媒体として捉えるなら、そのようなグリッドの組み合わせに沿うのが日常の社会生活なのだろう。
 そのような「時間」から不意に、少しだけでも引き離されたとき、目の前の自然の様相に、古代的な時間を感じることができるのかもしれない。
 ふと現れた「目の前の古代」は、これから何をもたらしてくれるのか。

SPIRAL RECORDS
2020.05.27 / Tokyo Japan

──Journal
SPIRAL RECORDSと交流のあるアーティストが、それぞれの場所で、いま考えていることを日記形式で綴る。(不定期更新)

SPIRAL RECORDS
クラシック、ジャズ、ワールドなど、多様な音楽のエレメントを融合させた、スタティックで先鋭的な世界を提示する音楽レーベル。